環境・健康配慮型の食糧生産イノベーションの実現

九州大学との共同研究成果を論文発表

 　九州大学酒井謙二教授（農学研究院生命機能科学部門）と弊社宮本CTO（千葉大学客員教授)との共同研究成果が、バイオマス研究分野で有数の学術雑誌 Bioresource Technology に掲載されました。本研究は、好熱菌の複合系を活用した、L型乳酸を高純度（99.9%以上）に生産する発酵工程において、pHのコントロール制御が、L型乳酸の生産効率を劇的に変化させることを示しています。本技術は、生分解性プラスチックの原料であるL型乳酸を生産する際の工業的な生産工程のヒントになるばかりでなく、動物体内の消化において、pH変化が激しい環境条件下における乳酸発酵過程のin vitroモデルの評価系の構築においても、学術的に意義のある知見と言えます。

掲載された論文
Yukihiro Tashiro, Shota Inokuchi, Pramod Poudel, Yuki Okugawa, Hirokuni Miyamoto, Hisashi  Miyamoto, Kenji Sakai. (2016) 
Novel pH control strategy for efficient production of optically active L-lactic acid from kitchen refuse using a mixed culture system. 
Bioresource Technology 216: 52-59. 

関連URL
http://europepmc.org/abstract/med/27233097